Communication Design Laboratory
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マニュアルについて

マニュアルについて

CDLが制作するマニュアルは、製品の取扱説明書が主となります。
取扱説明書に求められていること、制作上の工夫、その他、関連する記事を書いてゆこうと思っています。

マニュアルは[伝える]ための道具です。

[伝える]という行為は、伝わって初めて意味を持ちます。
伝えたい事柄によって、伝える方法は変わります。
言葉を尽くすより、1枚のイラストの方が、雄弁であることもあります。
何より、伝えたい相手に興味を持ってもらえなければ、伝えようがありません。

[伝える]をデザインする
それが、私たちの仕事です。


良いマニュアルとは何か?(その1)

マニュアルがなくても使える製品があれば、それに越したことはないのですが、なかなかそういうわけにもいきません。

やはり、製品が存在すれば、マニュアルは必要なのです。

では、どんなマニュアルが「良いマニュアル」なのか。

これがなかなか難しいのです。

しかし、最低限、満たされているべき事柄があります。

事故を予防すること

そう、まずは、事故や怪我を誘発しないこと、そして、製品にダメージを与えるような行動を誘発しないこと。
だからと言って、禁止事項や注意事項を列挙しても意味がありません。人間は、そういうものを読み飛ばすようにできているのです。

ですから、実際の操作手順、設置手順、組み立て手順などを考える際に、問題が発生しにくい手順を考え、検証し、マニュアルを制作する必要があるのです。
更に、どうしても危険そうなところだけに、注意文を載せるようにします。
沢山の注意文を載せると、注意に埋もれて折角の安全な手順が、わかりにくくなってしまいます。
それこそ本末転倒です。

それでも、PL法対策などで、大量の注意文を載せたい場合は、できるだけ本文とは関係ない場所に載せます。

もし、本当に注意しなければならないことが、大量にあったら、どうするか。

人間は、文字より絵の方が理解しやすいという点を利用します。

すなわち、やってはいけないことを絵で表示するのです。それもできるだけ一覧性よく。

そう考えると、白物家電のマニュアルは、時に、非常によくできていることに気付かされます。

注意の列挙は、だいたい見開き2ページに抑え、大抵は、絵表示になっています。
何ページにも渡って注意が続けば、すぐ嫌になって読み飛ばしてしまいますし、文字を読むのが苦痛なのは、誰しも同じですから。

マニュアル制作者の中には、自らはマニュアルを読まないと豪語している人が居たりします。
マニュアルを読むのが苦痛であるからだということですが、だからこそ、その苦痛の根源を探り、解消する為にマニュアルを読むべきなのです。

というわけで、私は、マニュアルを読む人です。
大量にストックしてます。
何か捨てるときでも、マニュアルだけは、捨てずに置いてあります。

開発者の負荷を下げます

マニュアルは、製品出荷時に添付されます。

ゆえに、製品完成時には、マニュアルも完成している必要があります。

製品の完成と同時に、マニュアルが完成するためには、製品が未完成なうちにマニュアルの制作を始めなければなりません。

この際に問題となるのが「マニュアルに載せる内容を誰が作るのか」という問題です。

往々にして見られるのが「何を載せたいですか?」と聞くライターです。

そして「その手順がわかる資料をください」、「それについてまとめた資料を作ってください」といった台詞を吐くライターです。

「新製品であるから、その製品について知っているわけがない、ゆえに、わかりやすい資料を作れ」と開発者に要求しているのです。

無論、正規の開発手続きを経て作っているなら、要求仕様書、運用仕様書、機能仕様書、UI仕様書など、様々な仕様書が存在している筈であり、それを元にマニュアルを作る、というのが王道ではあるのですが、そうは問屋が卸さないのが開発の世界です。

(仕様書が完備されていても「わかりにくいから、わかりやすく」と要求するライターも居るようですが、これは論外ですね。)

発売時期は、営業方針や販売方針的に最も売れそうな時期に設定されますし、開発とは遅れるものなのです。
当然、その皺寄せは、仕様書類のドキュメントに来ます。
とにかく製品を完成させ出荷させることが最優先となり、使用書類は後回しになるのです。

そういう場合に「マニュアルに必要な資料だけでも」とドキュメント作成を開発者に要求するのは、賢明な判断とは言えません。

そんな暇が開発者にあるなら、少しでも製品を良くする方向に使っていただくべきなのです。
マニュアルは、製品が売れてこそ意味のあるものですから、製品が少しでも売れることに全力を傾けるべきなのです。

では、その状況で、どうやってマニュアルを作るのか。

まずは、対象製品の類似商品と技術をひたすら勉強します。
更に、いただける資料はできるだけ貰います。
そして、それを元に質問して回答してもらいます。無論、口頭でOK。
それを元に、マニュアルに書こうと思う事柄を列挙し、チェックしてもらいます。

人間は、何かについて書こうとすると、結構大変なのですが、既に書かれたものに対するチェックは、楽にできます。
ゆえに、その習性を利用して「○○と認識してますが正しいですか」という質問をし、「いや、△△です」という回答を得ることで、正しい仕様を知るわけです。

それを、積み重ねることで、開発者に負担をかけず、よいマニュアルを作ることができるのです。

技術者向けマニュアルを制作します。

マニュアル製作会社というと、どうしてもコンシューマー向けのマニュアル制作を前面に押し出している会社が多いように思えます。
これは、「コンシューマーが、コンシューマーのために作る」という方法が採用できるためです。
このため、一般のマニュアル制作会社で対応が可能なのです。

一方、保守要員やフィールドエンジニアといった専門性を持った人々が読者である場合、制作側にも一定の技術力が要求されます。

  • 基礎的な説明は不要。
  • 多くの情報が、検索性よく掲載されていなければならない。
  • 作業手順は、ミスが起こらないよう、簡潔かつ的確に掲載せねばならない。
  • 言い訳のための注意記載は不要。
  • 危険に対する注意喚起は必須。
  • 誤解の余地がない記述が必要。
  • 実際に作業現場に同行して記載内容を煮詰める必要がある。
  • etc

CDLでは、マニュアル制作技術を持ち、かつ、電機/電子/コンピューター/通信などの技術を持った技術者が制作にあたるため、極めて専門性の高いマニュアルの作成が可能になっております。

急ぎの制作は、大得意です。

CDLには、他のマニュアル製作会社が「匙を投げた」物件が持ち込まれることがあります。
このような場合、通常は大人数を投入し、人海戦術で乗り切るというのが一般の会社さんの行動パターンかと思います。当然、費用も膨大にかさみます。

一方、CDLでは、コミュニケーションオーバーヘッドを最小にするため、2人(大抵は1人)のチームで制作を行います。執筆、イラスト、DTPの技術を網羅する人間が、超長時間勤務と2交代制を組み合わせ、最短の時間で最高のマニュアルを制作します。

前時代的かつ非合理な制作スタイルだと評されることもありますが、いわゆる「非現実的な短納期」を実現する唯一の回答であると自負しております。

これが、CDLのメンバーが自身のことを「マニュアル職人」と呼ぶ所以でもあります。

この手法の欠点は、ミスが多くなるという点です。
結構、致命的な問題なのですが、幸いなことにCDLには、チェックの達人が居ます。

マニュアルの先頭からペラペラと読んでいくだけで「ん、確か100ページほど前に同じような表現が出てきたが、少し数値が違っている!」なんてことに平気で気付ける才能を持っています。
いわゆる、画像記憶能力者が居るのです。

ゆえに、品質を維持できるのです。

CDLは、才能を活かした制作手法を取っています。
大手企業様のように、マニュアル化、平均化によって、「誰が作業しても同じ結果が得られる」ことを目指してはいません。

それは、家内製手工業者の採るべき道ではありません。

個々人の才能と時間と体力を集中させることによって、結果を生み出しています。

ゆえに、企業には不可能なことが可能となります。

無理、と思わず、ご相談ください。